シランとアザミ

公開日 2016年05月07日(Sat)

  校舎北側の土手で可憐な花を咲かせている植物の紹介です。シランとアザミは漢字で表記すると紫蘭と薊になります。難しい字ですね。がけに咲いているので拡大写真で紹介できないのが残念です。

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  日本に自生しているラン科の植物で,茎の先につく花の色が紅紫色をして美しいことから「シラン(紫蘭)」と名付けられたと言われています。 寒さに強く,性質も強いことから欧米でも花壇や切り花として広く普及しています。ただし,現在日本で野生に自生しているものは,環境省の準絶滅危惧種に指定されています。

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さて,花言葉は,「その姿を忘れない」です。

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 シランのすぐそばに,同じような色の花が咲いていました。よく見かけるアザミです。
 秋の野山に咲くアザミは,古代から私たち日本人になじみのある草花で,綿毛のついた紫やピンクの花がかわいらしいです。また,ギザギザのトゲが特長ですが,そんなアザミは食べることができるそうです。

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 ほとんどのアザミは,野草独特の苦みがあり,食べて楽しむことができます。若い葉なら,油で揚げたり,茹でたりすればトゲトゲはほとんど気になりません。また,葉や芽は天ぷら,ごまあえ,クルミあえ,からしあえなどの和え物,炒めものなどに向いています。根には強いアクがあるため,茹でた後に米のとぎ汁に一晩さらしてキンピラにするのがおすすめです。採取する際には,茎が固いので,ケガをしないように軍手などを着用して鎌やナイフなどで切り取ります。また,トゲが刺さらないよう気を付けてください。


 さて,花言葉は「独立」「厳格」「復讐」「満足」「触れないで」「安心」です。
 孤独を感じさせるアザミの花言葉は,トゲのある姿とすっと伸びた固い茎に由来しているとされています。